3月2日「真・善・美」

人は一生の間に多くの人と出会いそして影響を与えられる。その人物が人生の師匠であったりする。今回の青森ではもうお会いできないかもしれないと思っていた故郷の尊敬する師である木下知（釈知観）氏にお会いできた。本当に何年ぶりの思いがけない再会であった。氏はすでに90歳を過ぎているにもかかわらずますます意気盛んでありその研ぎ澄まされた容貌はまさに菩薩の域に達している。今回は予期せぬ出会いと30分という凝縮されたご教授（講演）ではあったが何物にも代えがたい貴重な時間をいただくことができた。氏は「教育基本法」が人格の完成であると訴えてきた。それが「真」であり「善」であり「美」であると説く。「絶対無限　相対有限　之を真という」「真に順応する所為（思惟）之を善という」「真を表顕する物象　之を美という」実に難しい話を分かりやすくひとつひとつ説いていく。そして心の動きを製造工程になぞられ１知識２感情３意思４動作５勢力６物質７精神という7つの順番で流れていく。そして最後に親鸞聖人の「先天的必然性」という教義をいただいた。「南無阿弥陀仏」感謝感謝　木下会長　ありがとうございました