チカ・クリエイションズ株式会社
若ちゃん旅日記
8月27日 仙台
仙台は国分町稲荷小路、別名タマホーム通りに「おでん 三吉」がある。知る人ぞ知る行列のできるおでん屋だ。
夏のおでんは冷酒に合う。まずはだいこん、たまごにちくわ、それにたこ。店主自ら皿に盛っていただく味はまた格別。
やはり仙台に来たら三陸の名産「ほや」を食わずにはいられない。今が旬。応えられない味。
ようやく落ち着いた所でおでんをもう一皿お替り。今度はすりみに、キャベツ、たけのこ、糸こん。
そういえば枝豆を注文するのを忘れていた。一度食べたら癖になるこれが「仙台茶豆」 そのまま食べても美味いのだが、この男はどうもおかしい(?) 店員に塩を頼み、手馴れた手つきで茶豆の盛ったカゴごと振り始めた。
どうだと言わんばかりにその大きな顔には笑みをたたえ、おもむろに一口。すすめられるままに食べてみるとまるで別人。塩と豆の甘みが更なる美味さを出しまさに絶品。 至福のひととき。 店内が込み始めたところでそろそろ勘定。
ほろ酔い機嫌で店を出た。ふと見ると店のちょうちんに抱きついている見知らぬ男が立っていた。 まるで悪い夢でも見たのか? 街の灯がぼんやりと浮んでいた。
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